確定申告制度はなぜあるのか
お久しぶりです。名古屋の弁護士兼税理士の木下です。
3月16日まで確定申告業務で大変でしたが、何と確定申告時期も終えてホッとしています。
みなさんは無事、確定申告は終えることができましたでしょうか?
ところで、確定申告制度はどうしてあるのだと思いますか。
国税通則法第16条1項により、日本が納税者の申告によって納税義務が確定することを原則とする申告納税制度を採用しているのが直接の理由となりますが、政策的な理由としては、公平・公正な税負担の実現や税務行政の効率化といったことがあげられます。
たしかに、病気や災害などといった個人の事情を国が正確に把握することは不可能なため、どうしても実態に即した公平な税負担を実現するためには、納税者本人の申告の寄らざるを得ないところはあります。
また、税務署が国民一人一人の所得を調査することは、不可能であるとも言えます。
それに確定申告制度の導入は、歴史的な背景もあります。
戦前は国が税額を決める賦課課税制度を取っていましたが、戦後に日本が民主国家として再出発するにあたり、自分で計算して、納税することで自分の払った税金の使い道を監視しようとする主権者としての意識を自覚させるなどの国民の民主主義教育の側面から、申告納税制度を採用したともいわれています。


